2010年4月号 No.832
特集:183・189系電車
1972(昭和47)年7月、房総半島一周完全電化で、それまで気動車王国であった千葉県に登場した特急用電車が183系でした。食堂車を連結し,指定席が主体の長大な編成が国鉄特急の正調な姿であった時代に、「軽特急」ともいえる100km前後の運転距離と簡易なアコモデーションは、鉄道ファンからの評判は決して好意的なものではありませんでしたが、その後181系の老朽化による「とき」の置換用として製作された耐寒耐雪装備を強化した1000番代、また横軽協調装備を付加した189系などのバリエーションを加え、直流区間での代表的な特急形式へと成長しました。すでにJR世代の新形式車両により主役の座を追われ、オリジナルの183・189系としてはJR東日本での「妙高」運用が最後の定期運用として残るのみですが、波動用として関東一円の各車両基地に配置され、いまだ健在な姿を見ることができます。今回の特集では両形式誕生の経緯から車両概要、増備ごとの仕様変化、充当列車の運転史、JR発足当初に実施された「あずさ」グレードアップ改造について当時の実務担当者の回想、他形式からの改造車など魅力的な車両が残るJR東日本所属車についての現状レポートなどを掲載、また詳細な車歴表と車両形式図も盛り込んだ、183・189系研究に必携の資料となっています。
一般記事:
鉄道・運輸機構が建設した都市鉄道―その制度とあゆみ―(1)
保存運転からLRTへ―京都市電869が具現化したLRTへの途―
開業80周年 富士急行探訪記
2月20日発売 B5判128ページ 定価890円(本体848円)
JAN:4910064110408 00848

2010年3月号別冊 アーカイブスセレクション 18
国鉄ローカル線 1960~70
創刊以来半世紀の歴史を持つ「鉄道ピクトリアル」と、実務者向け雑誌「電気車の科学」の、過去に掲載された記事を新資料とともに再構成した「鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション」。第18回では1960年代後半から70年代前半にかけて、モータリゼーションの進展で徐々に赤字問題が顕在化しつつあった全国の国鉄ローカル線について、その全体像・問題の論点と代表的な各路線の実地レポによる解説を当時の記事から選んで紹介します。
官設、私鉄買収、また戦後続々建設された高規格の整備路線など、成り立ちは違えど、1960年代にはその多くが赤字収支に陥り、少なからぬ路線が国鉄末期に廃止されて行きました。今回はそうした事態となる直前、趣味的にも多彩な車両が行き交っていた全国各地のローカル線を、路線の沿革、建設の歴史、輸送量・収支といった当時の現状と将来の見通しについて解説、今はなき路線、対してその後発展した路線について、当時の姿を浮き彫りにします。
巻頭記事:1970年代の国鉄ローカル線(山田俊明)
巻末付録:1971年版国鉄線区別収支係数 1968年「赤字83線区」のその後
2月20日発売 B5判164ページ 定価1500円(本体1429円)
JAN:4910064120308 01429
